まめ日記*ichigo-ichie

一期一会を大切に、日々出会った人やモノ、 ふと気になったことなどを気ままに綴っています。
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『神様のカルテ』 読了

神様のカルテ神様のカルテ
(2009/08/27)
夏川 草介

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自分は単純なので、つい入れ込んで笑ったり泣いたりしてしまう。。。車中でさえも(不気味)。
『猫を抱いて象と泳ぐ』と同じく、こちらも本屋大賞候補の一冊。

(ストーリー)
長野県にある本庄病院(大学病院ではないが400床ある地方では大きな病院)の内科医、栗原一止は今日も深夜勤務にいそしんでいる。慢性的な医師不足にも関わらず、「24時間診療」と謳っていることから次々と急患が運ばれ、処置室はてんやわんや。
夏目漱石をこよなく愛し、ちょっと古風な(風変わりな)話し方をする栗原の当直日は急患が多いため「引きの栗原」と周囲の看護師からは呼ばれている。
そんな栗原が今日であった患者さんは・・・

(このあとはたぶんネタばれです)
☆☆☆☆☆☆☆☆

著者自身が医師として勤務されているとのことで、なるほどリアルな小説でした。
古風な語り口は一止(いちと)の特異性を引き出すのに一役買っていますが、彼の根っこの部分は極めてまっとうな、人としての愛がにじみ出ていました。

余生まもない患者さんたち。おんぼろアパートの個性的な住人。頼りになる看護婦たち、そして可愛い奥さん。

激務の中にあっても、人として忘れてはいけない何かを思い出させてくれる人々が周囲にいるというのはとても恵まれているんですよね。

出てくるキャラクターが、割と言葉をスラスラつなぐよりも行間を読ませるタイプが多いことも、いい余韻につながっていると思います。

最後の選択については、現実世界でも賛否両論あるのだろうけれど、自分は応援したいです。

それから・・・最後の3ページだけ、少し”色”が違う気がしました。
もしかしたら彼は最初からこれを言うことに決めていて、(特に3話目の)ストリーラインを作っていったのかも・・・なんて想像したりしてます(まぁ、違うでしょうけどね^^)

本作がデビュー作とのこと。 本屋大賞の行方は分かりませんが、次の作品も楽しみにしています。
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【 2010/03/18 (Thu) 】 和書:小説・エッセイ | TB(-) | CM(0)
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