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まめ日記*ichigo-ichie

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余韻の重み

玻璃の天玻璃の天
(2007/04)
北村 薫

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以前『街の灯 』を読んだとき(そのときのエントリはこちら)、すぐ手に入れたのですが、読むのが惜しくてずっと本棚においておいた一冊。

ゆっくりページを味わうように読みました。
読み終えてしまうのが惜しくて。

前作に引き続き、昭和8年頃、花村商事社長令嬢の英子さんとお抱え運転手、別宮みつ子さん(ベッキーさん)が、偶然出会う事件の謎を解いていきます。

登場人物が上流階級にあたる方々で、軍人さんも出てきて、その当時のイメージをほうふつとさせます。

また、交わす言葉の端々に余韻があって、きっと教養ある人ならばその言葉の持つ裏というか本当の意味を汲むことができるのだろうなぁという奥行きの深さを感じました。

特に一回読み終わってもう一度開いたときに、あ、と気づく会話のシーンも。

よく美輪さんが語られる「昔の日本人のよさ:知性・教養」があるのだと思います。

そして、時代の持つ重み。

この本の中では、戦争は少し距離が置かれていますが(時期的にもそうなのでしょう)、人々の思想には深く影響を及ぼしていて、一つの発言が周囲に与える影響・空気感をじんわりと感じさせます。
大義と私怨。 計略と力による支配。
上流階級の方々だったからなのか。庶民を含めた時代そのものがもつ空気なのか。

どこかのビジネス書に出ていた「歴史は繰り返す」という言葉を思い出しました。
今の空気に通じる部分があるのかもしれない。
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