まめ日記*ichigo-ichie

一期一会を大切に、日々出会った人やモノ、 ふと気になったことなどを気ままに綴っています。
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何かが引き寄せたのかな

神様からひと言




著 者:荻原 浩
出版社:光文社





佐倉良平27歳。ある事情により大手広告代理店をやめ、珠川食品に再就職します。
前職を買われて販売会議でネーミング案を発表するはずだったのにひょんなことから大混乱となってしまいます。
その責任を負わされるかのように「お客様相談室」へ異動となったのですが、そこは購入者からのクレームに頭を下げたり、業務日誌と称した反省日記を何度も書き直しさせられることになるリストラ候補者たちの部署なのでした・・・



☆☆☆☆(この先はネタばれです!)☆☆☆☆


普段はほとんど読まないサラリーマン男性を主人公にした小説。
朝刊でこの本の広告を見てなんとなく気になり、本屋でみつけて手にしました。
まんまとマーケティング戦略にハマっていますね(笑)

佐倉君は文句ばかり言う購入者にひたすら謝ることにむなしさを覚えたり、ひとくせもふたくせもある上司や役員に憤りつつもなかなか啖呵を切れなかったりと、どこにでもいそうな人物で親しみがもてます。

ちなみにこれはWOWWOWでドラマ化されるとのことで、佐倉君演じる伊藤淳史さんの顔が何度も浮かんできました。

後半、会社を辞めることも、半年前にいなくなった彼女のことも踏ん切りがつかない佐倉君を、同じ部署の先輩である篠崎さんがおでんを食べに誘う場面がとてもいいのです。

おでんの鍋を会社組織、具を人間に見立てて、どんなに偉そうにしていても所詮井の中の蛙であることやここ(おでん鍋)では目立たない脇役だけれども、違う料理になればしっかり主役になれるんだということを語っているのを読んで、何度も深くうなずいてしまいました。

本当に大切なものがひとつふたつあれば、それをわかってさえいれば他に何を失っても怖くないと言える境地になってみたい。

全体的にはユーモラスで、何度もクスッと笑えます。
長編小説ではありますが、一気に読み進められて、楽しいですよ。
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【 2006/12/23 (Sat) 】 和書:小説・エッセイ | TB(0) | CM(0)
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