まめ日記*ichigo-ichie

一期一会を大切に、日々出会った人やモノ、 ふと気になったことなどを気ままに綴っています。
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[本] レインツリーの国

レインツリーの国 (新潮文庫)レインツリーの国 (新潮文庫)
(2009/06/27)
有川 浩

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胸が痛くなるような甘い恋愛小説を読んだのは久しぶりな気がする。

伸行は、10年近く前に読んだライトノベル『フェアリーゲーム』のことがずっと気になっていた。
とくにラストが切なく、感想を誰かと話したかったが、当時周りにこの本を読む人もなく、話す機会もないままだった。
そんなある日、ネットでこの小説のことを検索すると、ある書評がヒットした。
「レインツリーの国」というブログに書かれていたレビューに、伸行はひかれていく。

(このあとはネタばれです。)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

(以下ネタばれを含みますのでご注意を。)

この伸行くんが、なかなか良いキャラなのですよ。
ブログの管理人「ひとみ」ちゃん(もう、ちゃん付けで呼んでしまう)にだすメールや、世間との付き合い方がほどほどに男らしく、大人で、好感が持てるのです。
一方でひとみちゃんと実際に会うたびに少しずつかみ合わないところにいら立つ余裕のなさが年齢に見合ったリアルさもあって。
ちょっと肩入れして応援してしまいました。

この話は健聴者である伸行と聴覚障害者であるひとみとの等身大の恋の物語。
著者さんがあとがきに「キレイごとではない」「等身大の恋」とわざわざ記しているように、言葉の使い方や訴求スタンスなど、なかなか普通に描くことが難しいのかもしれませんね。

でも、「普通」って、なんだろね?

ひとつひとつの恋愛は特別で、障害の有無に関わらずうまく続くこともあれば悲しい結末を迎えることもある。
性格やものの考え方だったり、立場だったり境遇だったり。
なので、この物語の中で、お互いの感情が行き違うところをひとみの「障害」ではなく「生来の頑固さ」だと位置づけてくれたところが嬉しかった。

ミステリーやSFは、自分にはあまり起こらない世界だから、「そういうもの」としてすんなり受け入れられるんだけど、恋愛小説や青春小説はどこかを過去の自分と重ね合わせてしまい、その分感情を強く揺さぶられるのかな。
なかなかにドキドキしてしまいました(汗)

二人の恋がずっとうまくいきますように。
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【 2011/08/07 (Sun) 】 和書:小説・エッセイ | TB(-) | CM(0)
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