余韻の重み

玻璃の天玻璃の天
(2007/04)
北村 薫

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以前『街の灯 』を読んだとき(そのときのエントリはこちら)、すぐ手に入れたのですが、読むのが惜しくてずっと本棚においておいた一冊。

ゆっくりページを味わうように読みました。
読み終えてしまうのが惜しくて。

前作に引き続き、昭和8年頃、花村商事社長令嬢の英子さんとお抱え運転手、別宮みつ子さん(ベッキーさん)が、偶然出会う事件の謎を解いていきます。

登場人物が上流階級にあたる方々で、軍人さんも出てきて、その当時のイメージをほうふつとさせます。

また、交わす言葉の端々に余韻があって、きっと教養ある人ならばその言葉の持つ裏というか本当の意味を汲むことができるのだろうなぁという奥行きの深さを感じました。

特に一回読み終わってもう一度開いたときに、あ、と気づく会話のシーンも。

よく美輪さんが語られる「昔の日本人のよさ:知性・教養」があるのだと思います。

そして、時代の持つ重み。

この本の中では、戦争は少し距離が置かれていますが(時期的にもそうなのでしょう)、人々の思想には深く影響を及ぼしていて、一つの発言が周囲に与える影響・空気感をじんわりと感じさせます。
大義と私怨。 計略と力による支配。
上流階級の方々だったからなのか。庶民を含めた時代そのものがもつ空気なのか。

どこかのビジネス書に出ていた「歴史は繰り返す」という言葉を思い出しました。
今の空気に通じる部分があるのかもしれない。

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お好みはそれぞれ

恋する天才科学者恋する天才科学者
(2007/12/20)
内田 麻理香

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ジャケ買いの一冊。

様々な天才科学者の人となりが紹介されています。業績紹介はさらっとしているのですが、人間ドラマがなかなか良いです。
人と人のつながりや時代とのつながりがわかります。

どんなジャンルでもそうだと思うけど、才能って、千載一遇、というか、様々なことが積み重なって、花開き世に認められるのですね〜。

フランス革命の時代や第二次世界大戦の時代など、時代のうねりに巻き込まれてその才能を発揮し切れなかった人もいるのだろうなぁと、ふと思いました。

この中で誰が好きかなんて決められないけれど(決める必要もないけれど)、やはり家庭を大切にする人がいいかな〜

偶然、それとも

あなたは絶対!運がいい 2 (2)あなたは絶対!運がいい 2 (2)
(2008/04)
浅見 帆帆子

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なんとなく本屋さんで見つけて手にとりました。
1のほうは随分前に読んだのですが、それ以降随分色々なところで言葉は違うけれど同じようなことが一般的に話されるようになりましたよね。

今回のメインは「引き力」(ひきりょく)という言葉で、いわゆる引き寄せの法則について書かれています。

本の中で、「トラブルは何かのお知らせ」「大きなトラブルがあったら次にステップアップのチャンス」とありました。
そういえば、最近トラブルらしいことはないかなぁ・・・なんて、大きな気でいたら、翌日ガン、ガン、ガンッと、立て続けにトラブルが(>_<)

今まで体力勝負、ミスっても自分の力でカバーするやり方ばかりだったので、自力がきかないレベルは本当に久しぶりです(涙)

辛かったけど、でも、そのおかげで自分の弱い面を人前にさらすことができ、また、人のアドバイスを客観的に聞くことができました。
そして協力してくださる人々に心から感謝できるようになりました。

一人でどうにもならないことも、人と力をあわせて乗り越えられることを学んだと思います。

これってやっぱり運がいいんだろうな、と素直に思いました。
こうして過ごせる毎日に感謝、ですね。

私はこの感受性を持ち続けることに決めた

体の贈り物 (新潮文庫)体の贈り物 (新潮文庫)
(2004/09)
レベッカ ブラウン

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もう何年も前にみちるさんに紹介していただいて、ずっと手元で気になっていたのですがようやく読むことができました。
深い。良い。。。。うーん、感想をうまく言い表すことができません。
ただ、お薦めなんです、となってしまう。

内容は、HIV末期患者の日常をホーム・ケア・エイドをしている(クライアントの部屋の掃除や食事・入浴介助など)主人公からの視点で描かれた短編集です。
短編だけどお話はつながっているので初めから読んだほうが良いかもしれません。

ただ悲しいだけの物語ではありません。
ただ救われるだけの物語でもありません。

クライアントの暮らしぶりや気持ちに反して確実に衰弱していく様子が割合客観的に描かれているのだけれども、周囲やクライアント本人や主人公の心の揺れ動きが細かい振幅までも伝わってくるのです。

昨日できたことが今日できなくなっていく自分に落胆し、時に怒り、あきらめ、受け入れていく。
向かう先は一つであるけれども、そのことを忘れさせてくれる出来事に喜び、一瞬身をゆだねる。

ただのお涙頂戴ではなくて、でも、避けられない哀しみにハッとさせられる。

うまく書けないけれど、一度読んでみてください。

この本の訳者は柴田元幸さんでした。
訳者あとがきで語っていらっしゃることにとても同感です。

原文もいつか読んでみたいと思いました。

The Gifts of the BodyThe Gifts of the Body
(1995/09)
Rebecca Brown

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これが世界標準:『世界一の美女の創りかた』

世界一の美女の創りかた世界一の美女の創りかた
(2007/12/07)
イネス・リグロン

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なるほど・・・と思いながら読みました。
自分的には知花くららさんが素敵に見えました。

自分が最近気にしていた「あること」についてもズバリ書かれていてハッとしました。
取り入れられるところもままありそうです。

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宿命を乗り越えることと認められること

イサム・ノグチ〈下〉―宿命の越境者イサム・ノグチ〈下〉―宿命の越境者
(2003/07)
ドウス 昌代

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上巻に続き、すぐさま下巻を読みきりました^^ 私にしては相当早いです。
さて、下巻は日本を訪れるようになった経緯や結婚そして離婚、庭園をアートの舞台としていろいろな創作活動をおこなうようになる様子が描かれています。

そして西からも、東からも認められることに執着を見せた様子も。

偉大な人としてほめ言葉いっぱいの本だったらつまらなくてすぐ飽きたでしょう。
この本は、ひっそりとしまわれていた書簡をベースにイサムの複雑な出生が及ぼしたであろう個性や複数の証言からなる激しい性格がありのままに記されていて、イサム・ノグチがとても魅力的な人に思えました。

もし本当に同じ時代を同じ年齢で生きていたら、恐れ多くて近寄れないかもしれないけど・・・

いつかモエレ沼公園にも行ってみたいです。

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宿命が意味するところ

イサム・ノグチ〈上〉―宿命の越境者 (講談社文庫)イサム・ノグチ〈上〉―宿命の越境者 (講談社文庫)
(2003/07)
ドウス 昌代

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以前モエレ沼公園がオープンしたときに話題になりましたね。
それまでもなんとなく耳にした名前ではありましたが、どういう人でどういう作品を残したか知らなかったので、この本を読みはじめました。

父・野口米次郎と母・レオニー・ギルモアとの間に生を授かったイサム。

父は詩で有名になるけれど、西洋では「日本的な」、そして日本では「半東洋人的な」作品という評価を与えられてしまい、どちらの文壇からも完全には受け入れられていない気がしたのかもしれないが、イサムの生はもっとプリミティブで、私生児としてこの世に生れ落ちた瞬間から「東洋」と「西洋」の両方を個人の中で統合し体現する者として(そしてそれは東西いずれにも属さない者として)生きることを余儀なくされたのだ。

たくさんの芸術家との交流や派手な女性関係があってもどこかぬぐいきれない孤独感があったのかもしれない。
芸術を生み出すものには常に付きまとうことなのかな。

上巻では出生から第二次大戦後、イサムにとって大きな影響を与えることとなるインドを訪れるところまでが綴られています。

すぐに下巻を読みたくなりました。
第22回講談社ノンフィクション賞受賞作。

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ただ、一度の人生を

夢を叶える夢を見た (幻冬舎文庫)夢を叶える夢を見た (幻冬舎文庫)
(2005/04)
内館 牧子

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スキマ時間にちょっとずつ読みました。
夢を爆発させて飛んでいく人と、夢を抱えたまま飛ばずにいく人と。

そもそもこの本を手にとるというのは何かしらの揺れがあったからなのだろう。
答えを求めて。もしくは言い訳にも似た救いを求めて。

でもいえるのは自分が後悔しない生き方を選べばそれで良い。
生き場所が死に場所。 人生は一度きりなのだから。

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先輩に聞く

通訳席から世界が見える (ちくまプリマーブックス)通訳席から世界が見える (ちくまプリマーブックス)
(2001/03)
新崎 隆子

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英語学校に通うようになって、通訳になることは相当大変、ボランティアでもやっていこうと思うなら覚悟しないと、と雰囲気で感じましたが、実際通訳の方のお話を読んだことがなかったので手にとってみました。

新崎さんはある事情により30代になってから通訳目指して勉強を始めた方との事で、どのように勉強するか、チャンスをつかむか、モチベーションを持ち続けているかがわかりやすく書かれていました。

いわゆる帰国子女ではなくても通訳を目指す方はたくさんいらっしゃると思うので、そういう方の励みになると思います。
ただし新崎さんは大学は英米文学科で学ばれ、ESSでディベートをガンガンこなしている方ですから、同じバックグラウンドでない場合相当割り引いて考えないといけませんが。。。

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一気に楽しめます

チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599) (宝島社文庫 599)チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599) (宝島社文庫 599)
(2007/11/10)
海堂 尊

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チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600) (宝島社文庫 (600))チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600) (宝島社文庫 (600))
(2007/11/10)
海堂 尊

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今更なにも申しますまい。
第4回『このミス』大賞受賞作にして先週映画も封切られたこの作品---『チーム・バチスタの栄光』。

東城大学医学部附属病院、”チーム・バチスタ”。米国から桐生助教授を招聘し、心臓移植の代替手術として心臓を摘出し、拡張した心筋を切り取り、体内に戻すというバチスタ手術を行う精鋭7名の称号。
26症例、100%の成功率を誇ったチームに綻びがみえ始める。途中1例成功例をはさんでの3例の術中死。

医療ミスか。それとも故意か。執刀医の桐生は高階病院長に内偵を依頼し、高階は不定愁訴外来、通称”愚痴外来”の田口講師に調査役の白羽の矢を立てる-----

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